第45章 驚くべき料理の腕前

丸山マネージャーと太田幸也も、つられるように大鍋料理へ視線を向けた。

香りの出どころがその大鍋だと確信すると、太田幸也はまっすぐ歩み寄り、器と箸を手に取って一杯よそった。

そして待ちきれない様子で、一口――。

次の瞬間、太田幸也は目を閉じたまま、その場で微動だにしなくなる。

どれほどの時間が経ったのか。ようやく目を開いた太田幸也は、顔を赤らめ、声を震わせながら言った。

「俺と師匠は、料理の腕はもう限界まで来たと思ってた。ずっとさらに高いレベルを追い求め、もっと極上の料理を作ろうとしてきたが……全部、失敗だった」

「なのに今日、まさか……本物を食べることになるとは」

言葉の端々に...

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